Sidewinder X1の z wobble 対策、あまりに時間がかかりすぎてやや呪いのような記事になってる(汗)

Sidewinder X1の Z方向の垂直面に出る横線、ずーと悩んでたんだわ。

トータル3ヶ月近く??




等間隔に出るこれ、Z軸のリードスクリュの振れによって出る現象らしい、z wobbleとかz banding って症状。

リードスクリュが1回転ごとに前後左右に振れるから高さ方向がずれて積層高さのズレが横線になる。


リードスクリュとZモーターを繋いでいるカプラをリジッドカプラからジョーカプラへ変更してみる。

元々は振れを吸収するためのガタ構造

ガタ構造を取っ払って直接固定に

アルミフレームの補強を追加。

アンチバックラッシナットへ変更

Xキャリッジをアルミプレートから剛性強化の印刷物へ変更




アルミフレーム全部バラして

平面出し直し

垂直出し直す


ここから既存のデータでは埒が明かないと、自作パーツを設計しだす。
これは既存のガントリーサポートのリミックスだけどね。

一番上のベアリングが抜けるようになってるので振れがこのプレート取らなくても確認できるようになってる。
さらにプレートと取らなくてもリードスクリュも抜ける。


さらにガントリーサポートのシャフトのネジを上下締めて決まるようにしたのでねじ込んでアルミフレームを引っ張って傾けてしまうことを防いでる。



Zモーターの取り付けブラケットを設計。

モーターの片側肩だけでアルミフレームにくっつけてたのをやめて

アルミフレームの側面で固定するように、傾きの調整ができるようになるわけだ。
ただ、こいつは片持ち仕様だったので剛性不足だったかな。



リードスクリュをベアリングで保持するのを作ってみる。
が、ベアリングとリードスクリュのガタだけで上では振れになってしまうのと、モーターの固定とこいつの固定とを共用するとモーターの締め付けが変わると振れ具合も変わってしまいコントロールしづらいので断念。


モーターブラケット両持ちにして振れ防止バージョン。




両持ちにしたことで長穴+ガタでのXYと傾き2軸の調整ができるようにもなった。

結果

横線、完全に消すことはできなかったけど目で見るとしょうがないかってレベルにはなったのでここまでかなあ。


コツとしてはリードスクリュがとにかく振れてては駄目。

ローラーのガタはなくす。

カプラはジョーカプラは不安定だったのでリジッドのほうが良い。

締め込むとセンターが出るっていう印刷のカプラも使ってみたがイマイチだったかな。

アンチバックラッシナットもやめてしまった。

ヒートベッド下のバネ締め込みの調整はやめてリジッドの固定にしてしまってる。


調整を追い込むのには自分の設計したガントリーサポートの上のプレートとモーターブラケットがお薦めです、これなかったら投げ出してた。


性も根も尽き果てた、が、良い勉強させてもらったわ。

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