CRISPR(クリスパー) 究極の遺伝子編集技術の発見 読んだ

ゲノム編集ブーム中です。

図書館でそれ系の本探してて見つけて、チラ見してガチだけど素人でもなんとか読める、だがその場で流し読むのは不可能と思い買って読んだ。


後から知ったのだけどこの著者の人ダウドナさんってのはCRSPR/CAS9の開発したうちの一人なんですね。

ノーベル賞取るのは確実だけどこの人+開発者どこまで含めるかというのが問題程度らしい。


そんな第一線の人の本が素人が読め用にしてくれてるので助かる。


前半はこれまでの遺伝子編集技術、めちゃ金かかる、間違ったとこ編集しちゃうのも当たり前、作るの大変、みたいな。

考えてみれば例えば大豆の遺伝子組み換えるのも1万回やって1回うまくいったのを使う、大量生産でいくらでも儲けは作れるから金かけてもOKだったのかもしれん。


じゃあ、それを犬でやれたか?、例えば毛の色をピンクにしたい、9999匹殺して1匹うまくいったのを生かす、わけにはいかんじゃない、犬一匹10億円です、ってわけにもいかない。


そしてCRISPR/CAS9の開発、ここはほんと怒涛のような展開。

全く違う目的のものを研究してたら、あれこれだとこうなってこう使えちゃわない?、確定できる方法を突き詰めてー、できちゃったよ、まじか、みたいな。


確実に、手軽に、めちゃ安く、使える遺伝子編集技術ができたのだよ。

確実にそれこそ遺伝子たった一個の精度で編集できる。

手軽に、今なら高校生の科学知識でできるらしいよ。

めちゃ安く、20万円ぐらいでやれちゃうって。


さて、どう使う?

中盤後半はずっとそれです。

遺伝病の治療、がんの治療、兵器、生まれた後に遺伝子編集する方法。


すごい技術過ぎて、やるのは簡単、なんですよね。


まあ倫理になってきます。


出生前診断との違い、普通に暮らせない遺伝病、早くに死ぬ遺伝病。

普通に生きられるために遺伝子編集をするのは普通なのではないか。


自然と不自然とはなんだ、その分け方は意味のあることなのか。


研究は進めなければならない、歯止めを持たせて。

研究を止めてコントロールできない形で使わせてはならない。



間を開けつつ読んだ形になったのであやふやに取り上げてるところも多々あると思うのでそのあたりご容赦。


世界は変わっていってるんだなと。

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